- EDITOR’S PICS

August 21st, 2017

未来のかたち

どのブランドにもデビューの時があります。どんなに有名なブランドでもファーストシーズンがあって、そこから成長しコレクションもどんどん大きくなっていく、または無くなってしまうこともある。KELLYは独自でブランドを見つけて展開をスタートさせることが多いので、ブランドのスタート地点によく遭遇します。すでに育ちきったものをご紹介するのではなくて、「育つ可能性」にかけてバイイングをする癖を持つショップ。それがKELLYです。

この秋のKELLYではデビューしたばかりのブランドが多数ラインナップされています。その新しいブランドのことを考えていて、RAG&BONE(ラグアンドボーン)のウィメンズがデビューしたばかりのことを思い出しました。その頃のRAG&BONE(ラグアンドボーン)は、メンズのデニムが先行して市場に認知され始めていていてウィメンズはできたばかり。まだ、自社でのセールス機能もブランドが持っていなかったので、ニューヨークのあるショールームでコレクションを発表していました。コレクションと言っても、コートとレザーブルゾンとデニムと…くらいな、何十型もないとても小さなコレクション。そこからほんの数年間で急成長を遂げるのですが、まず自社ショールームを設け自社でのセールスを行い、その後ショップをどんどん増やしていき、今では世界的にファンを抱える著名なブランドとなりました。私がRAG&BONE(ラグアンドボーン)のファーストコレクションをバイイングした時は、バイヤーになりたてだったので、ブランドの成長の過程を見ながら一緒にキャリアを積んできたとも言えます。

何が売れるか売れないかは大事ですし、お店の一番の肝です。でもそれ以上にバイヤーの楽しみは、そのブランドがどのような過程を経て、どのように進化をしていくかを想像すること。特にKELLYはそれが強いショップです。その未来の形に賭けをするのですが、出来上がったものに賭けをしないところがKELLYっぽい(だから儲からないとも言える)な、と思っています。まだ世の中に登場したてのブランドがKELLYは多いので、バックグラウンドや特徴のお話も長くなってしまいますが、ちょっと我慢をしてお付き合い下さいね。少々熱いプレゼンテーションをさせて頂きますが、商品の良さや価値をわかっていただきたい一心で行っております。この秋のKELLYにはデビューしたばかりのブランドがたくさんラインナップされています。デビューしたてや、デビュー2 年目のブランドがどのような未来を描くのか?、私自身も楽しみ。想像を楽しんでいます。