- EDITOR’S PICS

December 26th, 2016

カシミアのちから

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季節がら、お客さまにニットをご試着いただく日々。やはり本格的に寒くなると会話の中心となるのが必然的にニットになります。どのニットにしよう?というお話しをしながら、ニットから派生したスタイリングが形になっていき、そのニットの特性や表情で様々なスタイルがつくられていきます。接客をしながら、これはこのお客様がきれいに見えるな見えないなとか実は色々考えながらご紹介するものを定めているのですが、最近感じるのはカシミアのすごさ。カシミアは大人の特権、と感じるている毎日。改めて素材の力に感動することが多いのです。年を重ねていくと若い時と確実に違う肌。マインドはそのまま若さいっぱいでも、認めなくてはいけないのが肉体の変化です。ただそれをネガティブに考えるのではなくて、その年齢を楽しむことが「生きている」ということなのでなないかと思います。若い時も、カシミアはきれいで暖かくて着やすくて良いなと思っていましたが、それが深い良さに感じるように心が変化してきたような気がします。若い時よりも効果を発揮するカシミア。若いと年に合わなくてもったいない、というと間違いで、素材のポテンシャルを年齢によって気が付けないのだと思います。本物の宝石が若い時には似合わなくて、年をとったら似合ってくる現象と同じ。年を重ねた肌にのせたカシミアは本当にきれい。素材を引き立てるように肌が育ったのです。若い時に先輩が話してくれた「大人はカシミアが普通」。この言葉は昔より深く納得できます。贅沢や豪華に年齢が見せていたものが、だんだんと板についてくる。年をとると似合わないものが出てくるけれど、カシミアみたいに年をとったほうがよりきれいに見えるものが出てくる。年をとるのも悪くないな、とニットを着てもらいながら感じている毎日。ポジティブに年なりの洋服を楽しみたいな、と日々感じています。

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