- EDITOR’S PICS

March 21st, 2016

The new denim to own now.

この春10年ぶりにジーンズを買った。もう何年もジーンズを買うことがなかったのは、もちろん欲しいと思えるものがなかったというのと、私自身、この「ジーンズ」というものに対して、思い入れが強すぎるせいだというのは自覚している。

アメリカ製じゃないジーンズはジーンズじゃない!というポリシーの時代を過ぎて、ここ数年はジーンズに求めるものも変化しつつある。好きだった古着はなんだか薄汚れて見え、ラギッドなものは無理矢理感があり、加工ものにもなんだか作為を感じ、辟易。
欲しいのは、「ただ普通の」「きちんと作られた」ジーンズなのに!そう思い続けてなかなか出会いがなかった。
繰り返しになるけれど、私はジーンズが好きで、強い思い入れもある。だから愛着のあったそれらが似合わなくなったことがすごくショックだった。そして痛感した。ジーンズほどアップデートが必要なアイテムもないのだと。

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新調したLANVINのジーンズは、スキニーなシルエットとインディゴブルーが上品できれい。
そしてもっとも気に入ったポイントは、「女性らしい」ことだ。ざっくりとラギッドなそれを良しとしていた私が!である。
ぴったりとからだにフィットするストレッチの効いた履きごこちは最高!そのうえこの素材独特のカッティングエッジも感じさせてくれ、今の気分、今のワードローブにこれ以上はないほどドンズバな一本になった。この一本さえあれば、この先ファッションに何が起ころうとも怖くない__そんなふうに思える。

好きなものって人間そう変わるものじゃないし、変えなくてもいい、そんなふうに思っている。でも自意識をほんの少し緩めてみることで出会うあたらしい美しいものは、全身を熱くし、毎日を豊かなものにしてくれるから素敵だ。