- EDITOR’S PICS

April 11th, 2016

The real thing

「ネイビーのジャケットを羽織るように、これを着たらどうだろう。」このレザージャケットを目にしたときに思ったことです。ネイビーのジャケットとは、男のワードローブに必ず存在するオーセンティックな洋服の象徴。ラペル幅やゴージ位置、着丈など、時代に沿って変化を遂げながら、身につける人そのものになっていくような存在です。そんな「端正な」アイテムのように着るレザー、それもライダースジャケット。今回ご紹介するのはエースミス初登場となるブランド、JAMESE GROSE(ジェームスグロース)です。

JAMESE GROSE(ジェームスグロース)の歴史はモータリゼーションの波が一般に広がる以前にまでさかのぼります。自転車やオートバイの衣料品を扱う小売店としてのルーツを持つ同ブランドは、1876年ロンドンに創業。1950年代にはスポーツウェアを中心としたビジネスを拡大し、英国を代表するプロダクツストアとして英国の市場でその地位を確立しました。しかし1970年代に一旦ブランドを閉鎖、そして、本物を求める声に応えておよそ40年ぶりにレザーウエアブランドとして復活を遂げたのです。

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ジップ使いやウエストのストラップ仕様はもちろん、レザーを重ね合わせることで、ライダースジャケット本来の耐久性を備えた伝統的な英国スタイルを貫くこのジャケット。生命力のある素材が語りかけてくるダイナミックなピースはあえてネイビーを選び、上品で繊細な表情をもたせました。シーアイランドコットンのハイネックニットにウールのスラックス。男なら誰もが身につけるベーシックな装いに、いつものネイビーのジャケットに変えて、ネイビーのレザージャケットを羽織る新鮮。ぜひ味わってほしいと思います。厚みがありながらもしなやかなカウハイドレザーには、時間をかけて自分のものにする、経年変化を味わう魅力もある。その一方で、アメリカンスタイルのワイルドさとはまた別の、王道に触れたときの凛としたものを感じます。

格式、繊細、モダン。英国の伝統とムードを持ち合わせるこのライダースジャケットは時代を経て洗練された正統派。ライダースジャケット=ワイルドの象徴、というイメージを払拭してくれる逸品として生まれ変わっています。贅沢とは違う、豊潤な毎日を求める大人達の新たな定番となってほしいと考えています。