- EDITOR’S PICS

February 1st, 2016

IN THE BAGGAGE

今回のミラノ出張のメインの目的はSTELLA McCARTNEYの2016 AUTUMN&WINTERのプレコレクションのバイイング。今まではプレコレクションはニューヨーク、メインコレクションはパリ、というサイクルでバイイングをしていたのですが、今回からは世界的にミラノでのプレゼンテーションを中心にするとのことで、新たなルーティンでの仕入れがスタートました。展示会初日、そして日本人のカスタマーでは一番のアポイントということで、日本人バイヤーのなかで一番早くSTELLAのコレクションを見ているラッキーな状況なので、ショールームの様子やモデルのルックなど、来秋のムードの速報をご紹介したいところなのですが、撮影という撮影は一切禁止!模倣などを防ぐ為なのですが、ブランドのステージとイメージを自ら確立していっている現れなのだと思います。歴史のあるメゾンとはまた違って、一代でブランドを確立するということは、自らが「こうなりたい」というヴィジョンがなくては築けないことです。これは「ブランド」になった証。「こうなりたい」を現実化するには強い意志とヴィジョンがなければ成し得ないということです。STELLAのサクセスを見続けていますが、強い意志がブランドの成長に繋がっているのだなと感じています。

ミラノ出張に行くなら、やはりあそこにいかなくは!そうです。KELLYでたくさんのファンを持つLUISA CEVESEのアトリエにお邪魔するチャンスです。15年くらい続けているブランドですが、ミラノに行く機会が我が社ではこの何年間か無かったので、長くお付き合いをさせて頂いているのにもかかわらず、デザイナーにお会いする機会がなかったブランドです。我が社の30周年のアニバーサリーには、エクスクルーシブデザインのバッグを考え商品化してくれ、お祝いのメッセージを私たちに送ってくれたLuisa。長いお付き合いなのに、フェイストゥフェイスでコミュニケーションをとる機会がなかったので、アポイントをとりショールームを訪ねることにしました。セールスのMartaと一緒に私を迎えてくれたLuisaは、フレンドリーさとデザイナーならではの繊細な印象を持つ方でした。話してみると日本の米沢市に一度来たことがあるらしく(温泉旅館に行ったそう)、それなら新潟にもいらして頂こう!と新潟の距離感やアクセスをお伝えしてみたので、新潟にいらっしゃるのが実現するといいですよね。これをきっかけに、いつかLUISA CEVESEのトランクショーをKELLYで開催することが私の夢となりました。

LC2

ブランドがスタートして20年のLUISA CEVESE。使われてきたファブリックのストックは膨大な量。

LC3

住宅を兼ねているLuisaのショールーム。愛犬のCocoは写真が大好きなようで、全く動じない…。

初めての土地、初めて訪れたショールームや街、初めてお会いした人々。「たくさんの初めて」の旅はほんの数日の滞在でしたが、たくさんの刺激や経験のストックとなりました!こんなに長くバイイングに携わっているのに、今回ミラノに来て、行動してみて一番に感じた事は「準備が大切」という、仕事でも旅でもとても初歩的な事。初めてを満喫するには、行き当たりばったりでは120%吸収ができないのだなと思います。初心忘るべからず、というよりも初心の時には気がつかなかった「本質」に今回の旅で触れたような気がしています。経験を重ね、経験が教えてくれた真の大切な事なのだと思います。