- EDITOR’S PICS

December 21st, 2015

For The Long-Term

バイイングのため訪れる各社ショールームでの密かな楽しみ、それは、マンウォッチンング。ファッションウィーク中は最新のクリエイションを体感するために、世界中のバイヤーやプレスがパリやニューヨークに集結します。とくに私が好きなのは、エンリーベグリンのショールーム。なぜかというと、ここに集まってくるのは男も女も、「成熟したおとな」ばかりだから。それも、トレンドやファッションのなにもかもを超越した、目を惹き付けて放さない個性的な装いのおとなばかりなのです。

ベグリンのムートンをざっくりと着こなし、両腕にバングルをこれでもか!と着けたワイルドなのにどこか儚さも感じさせるあまりにも素敵な女性。聞けばアメリカ中西部のショップのバイヤーとのことでした。カッコいい・・・とホレボレ見とれていると、かのじょもじっとこっちを見ている。そしてそのルックスとはかけ離れたか細い声で、「その靴素敵。ちょっとよく見せて。」と話しかけてきたのです。そのシューズというのがエンリーベグリンのサンダル。メッシュでハイヒール、このブランドにしてはエッジなデザインが珍しく、そして何と言ってもハイヒールなのにものすごく履きやすい!レザーはやわらかく、履くほどに味わいを増して、本当に手放せない。「愛着」ってこのことだわ、と改めて思う逸品です。

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ベグリンのクリエイターはこんなふうに言います。

『私たちの製品が皆さまに届くとき、それはまだ未完成。あとはそれを使うひとが愛情を注いで、そのひとだけの製品を完成させて欲しい、ゆっくりと時間をかけて。』

いかがですか?素敵なことばですよね。ですからバイケリーに並ぶ素晴らしいエンリーベグリンは、すべて未完成品ばかり。使うひとが愛情をそそぐほど、製品は素晴らしいものなる。美しく変化していくものにふれて過ごす日々__とても贅沢な時間だと思います。

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ベグリンの素晴らしいところはもうひとつ。それは使い手を「洗練されたおとな」にしてくれるところ。ショールームに集まってくる、モードもストリートも何もかも飲み込みつくし、結果生まれたオリジナルなスタイルを手に入れたおとなたちのような。

様々な可能性を内包するエンリーベグリン。ぜひお店でご覧ください。もちろんすべてが「未完成品」です。