- EDITOR’S PICS

November 23rd, 2015

It’s my brother.

男女が、同じデザインを同じ価値観で楽しめるブランドOLDER BROTHER(オールダー ブラザー)。XXSサイズからスタートし、小さいサイズは基本的に女性。サイズが大きいものになると、基本的に男性用となります。「基本的に」とあえて書いたのは、体型は千差万別だし、着方も今は様々で自由。タイトに着たい男性もいるし、だぶだぶのサイズをかっこよく着たい女性もいます。性や着方の垣根を越えた服が、今回ご紹介するOLDER BROTHERです。

OLDER BROTHERと出会ったのは、去年の1月。私がメンズのバイイングに同行した、ニューヨーク出張の時。ショールームのアポイントを数日行って、後半戦はトレードショー。ファッションウィークの期間は、合同展示会がマンハッタンの各所で行われています。OLDER BROTHERは、最近スタートを切ったコンテンポラリーブランドを中心に集められたトレードショーに参加していました。メンズのバイイングで来場しているので、メンズ的着眼で出展ブランドを見てまわるなか、「この小さいの女の子用!」と日本語で話しかける青年。それがOLDER BROTHERのデザイナーのBobby Bonaparteでした。流暢な日本語で話す彼は、10代の頃に日本の着物を意識したデザインのブランドを立ち上げ、20代の今2つ目のブランドOLDER BROTHERを立ち上げ、全く異なるイメージのブランドを2つかかえるマルチな青年です。ポートランド出身の彼は、ポートランドらしいエコロジカルなものの考え方をもち、エコロジーダイと呼ばれる自然に悪影響のない染料の使用を意識し、カリフォルニアでの裁断と縫製にこだわってプロダクションしています。

1年前にオレゴン州のポートランドを訪ねていた私たちは、その未来想像都市のブランドらしい発想を掲げるOLDER BROTHERとの出会いが、運命のように感じオーダーに至ることとなりました。ポートランドは、先日THE JOURNALでもお話しさせていただいたように、サスティナブルな考え方をもち、持続可能な都市を目指して住民が意志を持って街をつくり、皆が地産地消に強い意識のある街。週に400人の移住者がいるという、全米で住みたい都市一位の街としても広く知られています。特にクリエイターやデザイナーなどの移住者も多い街ですが、思考をニュートラルに出来る、新しい想像に適した住みやすい環境なのでしょう。最近話題となっている、CAMDEN’S BLUE STAR DONUTSやSTUMPTOWN COFFEEもポートランドから生まれています。

考えかたに垣根がないニュートラルなブランド、OLDER BROTHER。ジェンダーを超え、そしてその健康的なイメージと考え方が、これからのファッション界を示唆しているように感じます。