- EDITOR’S PICS

September 28th, 2015

BRAND-NEW BLACK

RB1

ニューヨーク出張から戻りました!今回の出張でのメインイベントは、着いた当日のRAG&BONEのランウェイ。9月14日、夕方ニューヨークに到着し、ホテルに着いて休む間もなく急いで着替えブルックリンの会場へ。今回の会場のダンボエリアはアートシーンでも著名なエリア。そしてそこに新しく出来た劇場が今回のRAG&BONEのランウェイの会場です。バイイングでは訪れない場所だけにあまり土地勘がないので、少し迷ってようやく劇場を発見!川近くで普段はあまりひと気がないと思われる会場前に、集中的に人だかりが出来て賑わっているのがオレンジの街灯の中に見えてきました。これから世界中に向けて「BRAND-NEW」が発表される前の期待感と高揚感で、入場前からすでに盛り上がりをみせています。社交場となった会場は熱気を帯びていて、開演予定は8時でとっくに過ぎているのですが、誰も気にする様子もなく、ショーの時間までは半年に一回の交流会と撮影会。

コレクションもそうですが、会場に集まった人のファッションも気になるところです。RAG&BONEと聞いて浮かぶイメージカラーといえば、やはりブラック。ランウェイの来場者のほとんどがブラックで身をかためていて、会場の風景は真っ黒となっています。キャメルやブラウン、といったこの秋に日本のどこでも聞く流行りを忘れてしまう黒の圧倒感。ニューヨークのスタンダードカラー、ブラックの媚びないかっこよさを感じます。「かわいい」と「今の流行り」を崇めている日本のファッションマーケットにいると、危うくそこに浸かりかけてしまうのですが、久しぶりに「黒のかっこよさ」を心から感じました。

気分やシーンで違う自分になれるから、ファッションは楽しい。真っ黒で身をかためるのも、流行りのキャメルに包まれるのも素敵。たくさんの表現を持つこと、それがファッションの醍醐味です。人と違う表現を求めてファッションの仕事をしているのに、バイイングをしていると時々多数決の答えを出しそうになってしまいます。画一化させたくないのに、市場に寄った考えになりすぎて、自由な表現の場のファッションに制限をかけ始めてしまう自分がいます。シャープな服が特に流行ってもいない日本からニューヨークにきて、シャープな服のかっこよさに久しぶりに感動した夜。一つのファッションの切り口の迫力を体感して、幅のある表現をいつも持っていたいと感じた日でした。

「黒ってやっぱりかっこいい」。心底そう感じた翌日、来年春のファッションマーケットに何を提案するのか、を思案する日々に突入です。昨夜のRAG&BONEのランウェイは、「日本での日々」から切り替わるスイッチとなって、新しい切り口を意識した一週間となったのでした。