- EDITOR’S PICS

August 24th, 2015

IN THE BAGGAGE

7月、メンズのバイイングで再びニューヨークへ。ウィメンズの出張は2月と9月ということで、実は今まで「夏のニューヨーク」を見たことがなかったので、街を歩いている人の夏のファッションも気になって、楽しみにしていた出張でもありました。

ニューヨークブランドのサマーコレクションとなると、ミニワンピースやショートパンツ(限りなく短い)が多くて、私の中では疑問のアイテムだったのですが、ニューヨークの街を歩く女性は、ほぼミニワンピースかショートパンツ!。大げさではないくらい、老いも若きもそんな感じのファッション。日本人の感覚の「ロングトップスの丈」のワンピースが夏の定番。アジア人との体型の違いと、肌の露出の抵抗のなさがすごいなと思います。暑いさなかで、全身を覆っている日本の女性を海外の方が見たらそれはそれで、文化の違いを感じそうですけれど。

メンズのバイイングには何回か同行していましたが、今回の出張ではバイヤーの着目しているところ、どうファッションを組み立てていくのかを深く知りたくて、質問をしながら記録をとっていました。GITMANのショールームに行き、次はGROWN&SEWNへ。そのブランドが提案する次シーズンのムード、製品が放つムードを感じながら、バイヤーはピックアップし、A.SMITHオリジナルのストーリーをつくっていきます。このGROWN&SEWNショートパンツに、あのGITMANのバッティク風プリントのシャツを合わせたい!、とのバイヤーの話に、私はこのショートパンツが、どう今までと違うのかさっぱりわからなかったのですが、聞いてみると微妙なシルエット、そしてヴィンテージっぽいこのウォッシュが全く違うとのこと。女の私にしてみれば、前からある定番のベージュのショートパンツと全く一緒なのですが…。でも、その言葉をきっかけによーーーく見ていると、確かに違うし、ファッションのテイストやムードも、それを履くシーンも全く違う。イメージが浮かんできたら、ようやく理解が出来てきたように感じて、男性のファッションって「微妙で繊細で深い」、そう思えてきました。その違いの話がなければ、さほど変わらないベージュのチノのショーツ。私が男だったら、今そのシャツも新旧のパンツも、どれも購入したでしょうと思える、ふっとその製品の意味が解ってインスピレーションがわいた瞬間でした。男性の服って難しいけれど、女性の服にはない角度の違う面白さがある。感覚重視(我が社は独特な男っぽい製品の見方をする方ですが)のウィメンズと違う、メンズのバイイングが少し分かって開眼してきたら、毎日のバイヤーへのインタビューが楽しくなってしまいました。これは、知らないことを知れたお客様の喜びと同じなのだろうな、と思い、この体験を接客に込めなくては!と思っております。

初体験のニューヨークの夏で感じた、微妙な男の心、女のファッションと文化、でした。

IBIB