- EDITOR’S PICS

August 17th, 2015

モードの存在価値。

パリモード__
その華やかさ、まぶしさが先に立ち、あまり見えてこないのが、それらの服の「造りの良さ」。
たとえばわたしが今日着ているシャツドレスは、ランバンが2008年に発表したもの。
いまもこうして書いてみて、意外に昔のだったな・・・・と驚いてしまった。
7年も前のものだけど、まったく飽きるということがなく、なにかと言うと手に取ってしまう。
一年中着ている。本当にすてきで、好きなドレスだ。

では、「すてきで」「好きだから」というだけで、このドレスを7年も着続けられるだろうか? 無理だとおもう。
長年の愛用に耐えられるように、職人の手で、きちんとしっかり造ってある。
パリモードのそんな側面も、私たちは皆様にお伝えしていかなければと思っている。
そんなふうに思うのは私たちだけでなくデザイナーも同様で、彼らの思いはもちろん服に凝縮されている。

 

1Dries-Van-NOTEN

たとえばドリスの服といえばその見事な刺繍が有名だけど、Dries氏自身、インドの刺繍職人をとても大切にしているのだという。
コレクションの仕事を依頼し続けることで彼らのテクニックを磨き、育て、彼らへの仕事を切らさないという相互関係が成り立っているそうだ。デザイナーのそんな思いに全力で応える彼らの仕事は素晴らしく、ぜひ多くのひとにご覧いただきたいと思う。

作り手の様々な思い__この場合の「作り手」はデザイナーだけでなく、服作りに携わったあらゆる人たちのこと__は、
ブログやSNSで伝えきれるようなものじゃない。身に着ける人自身が肌とこころで感じるものだ。

モードは、ファッションは、ただ単に華やかで虚ろなものなんかじゃない、
タイムレスであるべきの裏打ちが、静かに、そしてたしかに、存在しているのです。