- EDITOR’S PICS

October 8th, 2018

IN THE BAGGAGE

今回の海外出張のスタートは、ランウェイから。偶然にもいつもの合同展示会と同じ会場でランウェイを行うということが、その展示会場に行ってから判明し、幸運にも中に入れることに。合同展示会=トレードショーは、数カ所に点在しているので、今違う会場に向かっていたらランウェイを見れなかったと思うと、当たりのくじを引き当てた感じ。海外出張の時間が限られた中でラッキーを引き当てた時は本当に嬉しいですし、自分が強運者のように感じてしまいます。この一瞬一瞬の偶然の出会いが重なり合ってお店づくりに繋がっているような気がしています。並んで会場に入って更に待ち、ようやくランウェイがスタート。長い廊下をモデルが行き来するほんの数分の出来事。一瞬で終わってしまう儚いものに、様々なエネルギーや時間がかけられているかと思うと本当に感慨深いものです。モノとして残らない一瞬の事柄に膨大なエネルギーで向かっていくランウェイ。でもしっかりと見た人に記憶に残るものです。ランウェイを見ると、つくづくイメージでモノを売る世界だなと感じます。そして、それが良い悪いになってしまうし、欲しくなったり必要がなくなったりするのだな、と思います。欲しくなる着たくなるは、イメージの積み重ねです。お店づくりもたくさんの良いイメージを重ねていきたいと思います。

華やかなランウェイの写真の後は、牧歌的な写真でコントラストを。これは以前から行きたかった蚤の市の写真。なかなか時間がないので、仕事以外の目的でわざわざ移動することが滅多に出来ないのですが、アポイントが急に変更となって空いた時間があったので、ピンポイントに曜日も時間も蚤の市にマッチしたので数時間の観光に出掛けてみました。行ってみると思っていた以上に規模が大きい。トレードショーをぐるぐる回って一仕事をした感じくらいの大きな市です。ヴィンテージの食器や家具、おもちゃ、リネンなどのファブリック、洋服、本、などなど生活にまつわるものは何でも売っています。年代が新しいものも、ヴィンテージのふりをして並んでいるので、自分が目利きにならないとなかなか選べません。ここでは、知っているバイヤーやデザイナーに会うくらい、インスピレーションの宝庫。私たちのような洋服のプロが、デザインなどのネタを探しにやって来ている様子があります。具体的に洋服のディティールを参考にする、もそうですが、モノの価値のイメージトレニングにもなる場所。頭をニュートラルにして、これは買う価値があるか?という事だけを考えられ、脳内をリフレッシュできた時間でした。来季のコレクションをバイイングしている時は、過去の実績やデータを考えがちです。こういったシンプルに「価値があるのか」だけを考える時間は、脳内回路を浄化できる良い時間です。ゆとりが新しいものを生み出す時間となるような気がします。ランウェイやちょっとした観光がゆとりとなって、良いバイイングとなりますように。