- EDITOR’S PICS

April 20th, 2015

Good Vibrations

今シーズン様々なメディアでフィーチャーされたDries Van Notenのランウェイショウ。ファッションに興味のあるひとなら、緑の芝生を歩き、くつろぐ、モデルたちの姿をいちどはご覧になったことと思う。このショウはあるブランドの単なる作品発表の場に留まらず,時代の空気__2015年の空気を表すものとして、ひとびとの記憶に残って行くんだろうなと思わせるものだった。それくらい華やかで、リラックスしてもいて、慈愛に満ちたショウだった。

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こんかいに限ったことではないが、ドリスヴァンノッテンのクリエイションは、こちらの思惑などまったくお構いなしに、独自のムードでどんどん進んでいく。とにかく斬新。しかしエレガントで美しく、なのにすごくイージー。
そう、決してエゴイスティックでないところがこのブランドの素敵なところだ。

なんでもいい、ドリスの製品を手に取ってみてください。たとえば写真のスカート、こうして見るとスタイリストの手腕もあってひじょうに大胆に見えるけど、計算されたゆるやかなシルエットや日常感を決して失わない華やかさは、意外なことに何と合わせてもイケてしまう。個人的には、こんなシルクのボトムはシーズンを問わず愛用している(そういえば初めて手にしたドリスもゴールドの刺繍が豪華なスカートだった)。

洋服は、似合う似合わないだけの話ではない___ドリスヴァンノッテンの服を見るたびにそう思わされる。
ブランドの精神を着る、とでもいうのだろうか、創造そのものに感動し、惚れて、そこから初めてスタートするものがあると思う。
でも、そんなちょっぴりシリアスな「精神」やら「創造」やらも、実際に身につけてみると“やみつき”と言っていい愛着に、じわじわと変わっていくのがドリスの服のすごいところなのだ。

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最後の写真は、巨匠Dries Van Noten氏。
かれ自身の装いがこのブランドを物語っている。拍子抜けするほどに、「ふつう」。これまでにも、かれ自身のスタイルに過剰さを感じたことは一度もない。シンプルで感じよく、エレガントで知的。でもこれって、私たちが自身の服に求めているキーワードでもある。

こんな「ふつう」の感覚を持っているデザイナーがつくり出すのが、当代きっての「唯一無二」だからかなわない。本当に横並びのブランドが浮かんでこない。そんなバランス感覚の持ち主であるドリスさんが作る服。興味が湧いて来ませんか?ぜひBYKELLYでかれの世界に出合ってください。