- EDITOR’S PICS

October 30th, 2017

IN THE BAGGAGE

「行って買う」だけではないのが、私たちの海外でのバイイングです。現地でしか見られないブランドもあるので「買う手段」として渡航していますが、出張の期間は新しい切り口を見つけたり考えたりする大切な時間でもあります。バイイングは、皆さまよりも一足早く買い物をするということなので、頭や気持ちをニュートラルにして「心から新鮮」「着てみたい」と思えるようなものを探し出しています。

いつもバイイングで訪ねているブランドでもやはり「新鮮」を探し出します。特に続けて展開しているブランドこそコレクションの中から新しい切り口を見出さなくてはならないのですが、長年続けているブランドはさすがに高いポテンシャルがあり、ブランドの独自のカラーが変わることはありませんが、その個性を守りながらシーズンごとにアップデートしていき、ブランドの奥深さをいつも感じさせられてしまいます。例えばDRIES VAN NOTEN(ドリスヴァンノッテン)。一般的にプリントのイメージが強いブランドですが、その独自の個性を生かしながらそのシーズンにフィットしたコレクションを発表していくクリエイションは圧巻です。膨大なサンプルの中からKELLYのニューコレクションにフィットする「新鮮」と感じるアイテムをピックアップするのですが、DRIES VAN NOTEN(ドリスヴァンノッテン)らしい軸はそのままに来季は軽やかさとフェミニンさが加わり、「らしさ」と「新しさ」が見事にマッチしている素晴らしいコレクション。デザイナーが感じた新しさに、私たちが感じた新しさが重なり、KELLYらしいコレクションが生まれます。サンプル数の多いブランドほどそのお店独自の解釈を踏まえたストーリーを楽しめますので、来春をぜひ楽しみにしていただけたらと思います。

「新しい」を探す旅ですが、ただ「見たことがない」だけでは皆さまの心を打つものは見つからないですし、ビジネスとして成立しない。時代にフィットした「着てみたい」を探すことが私の使命なのだなと感じますし、どこまでもその旅は続くのだなと思います。

 

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