- EDITOR’S PICS

October 23rd, 2017

IN THE BAGGAGE

食べることもその土地の文化を知ること、なので仕事と同じレベルで労力をかけ調べ上げて「食」と向き合うのが海外出張の恒例。今回調べていても現地に行っても感じたのは、パリの熟成肉流行り。ニューヨークではスタンダード、日本で定着してきている熟成肉を提供するレストランがパリでも人気となり、メニューに組み込まれるのはもちろん専門的に発信しているお店も増えています。牛肉の特性上、「焼くだけ」に向いていなかったフランスでは、調理をすることで食べやすく素材以上の美味しさを引き出すことが発展しましたが、その素材そのものの旨みを引き出す文化が薄いなかで、グローバルな世の中になり食もグローバル化されてきています。私たちが行き来している何年間かでも少しづつ変化が見えるので、文化や価値観の変化の移り変わりの早さには本当に驚かされます。インターネットが発達してグローバルになることは「知らないことを知る」という意味では大変良いことだとは思いますが、その土地ならではのオリジナルが薄まり平坦な個性がない世の中になって欲しくない、と思います。その土地に根付いている文化を知ることは旅の真髄。世界中どこへ行っても同じな世の中にはならないで欲しい。ファッションの世界にも同じように、新しいものは受け入れつつ、オリジナルやトラディショナルがわからない世界にならずに文化がきちんと守られていくことを願いますし、それを生業にしていかなければと思います。

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