IN THE BAGGAGE vol.20
IN THE BAGGAGE
2010-03-29 10:00

KELLYで長く取り扱いを続けているあるブランドへ、この2月に訪ねた際のことです。
ラックにかけられた次の秋冬のコレクションをざっとピックアップ。
一つ一つフィッティングしシルエットを確認していきます。
そのコレクションのロングベストを羽織って、
付属のベルトをギュッとしめた私に、デザイナーがさっと近づいて、
ベルトを少しだけ緩めて締め直してくれました。
この微妙な差のこだわりに、デザイナーの美学を感じた瞬間。
ベルトを締める、ということでは変わらないことなのですが、
「こう見せたい。」という強い意思がなければしない行為です。
あたりまえのことですが
デザイナーって、こう着てほしいというイメージが
強くあるんだなと思わされました。
その彼女はソフトな外見ですが、隙のないストイックな印象の方。
頑固さがにじみでてると言っていいかも。
「私のブランドはそれなりに高いわよね。
でも少しずつ集めていけばいいし、それをうまく合わせていける。
そして必ず残っていく愛着の湧く服だと思うの。」
何年も彼女のコレクションを見続けていますが、
一貫した考え方が洋服に投影されています。
時代の瞬間を切りとっていく仕事だけれど、
その反面で残っていく価値あるものをつくろうとしている。
常にぶれのない考え方に本当に感心させられてしまいます。
ぶれのない考え方、強い意志。
こう表現したいを貫くことはとても大事なこと、でもすごく難しい!
自己満足ではいけないし。
皆様に喜んで頂けなければもっとよくないし。
原点への回帰と唱って始まったKELLYのこの春夏シーズン。
そこに向かってみると、何かもっと奥深いものがまたもや見えてきました。
このテーマは、シーズンで語り終えることではなくて、
バイヤーが常に向きあう合う事なのでしょうね。
回帰の旅は始まったばかりでまだまだ続きます。
よりKELLYらしい、KELLYの秋のラインナップ。
皆様お楽しみに!

































































