DRIES VAN NOTEN 2011AW

今年3月、パリでDries Van Notenのコレクションを見たとき、
思わずあっと小さく叫んだ。
あまりにも素晴らしかったから。

今シーズンのテーマは「自由なこころをもつ女性」なんです。
何にもとらわれることなく、ごく自然に生まれるスタイルと振る舞い・・・

担当の女性が熱心にそう説明してくれる傍らで、
私は自分の内側から響いて来る声にも耳を傾ける。

そうか。これが「自由」なのか。
こんな色をして、こんなフォルムで、こんな肌ざわりだったんだ。
それなら私は、これを着てみたい。
自由を、繊細な緻密さを、身に纏ってみたい。


何を、どう着るかっていうのは、生き方の問題でもあるよ。


尊敬してやまない同業の大先輩のことばを、そのときふいに思い出した。
数年前にそれを聞かされたとき、
そのことばは自分にとってあまりにも壮大過ぎてピンと来ず、
そうは言っても「所詮、服。」なんだけど・・などと、
当時の私はどこまでも不埒なのだった。
それでもこころの深いところには留まって、時間だけが過ぎていったのだ。

バイヤーの視点、消費者の視点、女性としての視点。
製品を見るときには、このみっつを駆使してセレクトをしていきます。
好奇心旺盛な性格上、慣れてしまいたくない、インディペンデントでいたい。
と同時に、ものを選び、提案していくことの責任と難しさも痛感しています。
そして、少しずつ枯れながら豊かさと深みを増していく、
女性ならではの感覚も大切にしたいのです。

「所詮は、服」。2011年の秋、その思いに今も変わりはありません。
服やブランドに支配されるのでなく、自分のあるじは自分でありたいからです。


感性豊かな、自由なこころを持った女性のための服を集めました。
その「服」は、高い美意識を持った皆さまのこころに、きっと響くはず。

ファッションって、服って、すごく楽しい。
本気でいま、そう思っています。


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