越境するデザイン
DRIES VAN NOTEN
2011-02-05 14:06
皆さま、こんにちは。
極寒のパリから無事帰国し、通常業務に復帰しております。
今のパリは雪国・新潟よりも確実に寒いです。
これからお出かけになるかたは寒さ対策万全でお出かけください。
今回お届けするのは、パリ滞在中の興味深いできごとについて。

この春からバイケリーにラインナップするDRIES VAN NOTEN。
この旅ではサンジェルマンデプレのブティック訪問を楽しみにしていました。
ショッピングエリアから少し離れたロケーションにあるドリスのブティックは、
セーヌを臨む、とてもシックなもの。
一種類の花だけがたっぷりと生けられたシルバーの花器、
ゴブラン織りのクッションや骨董の器、年代物の家具など、
彼自身が自ら選び抜くという品々が、コレクションのひとつひとつを引き立てています。
これらの素晴らしいアンティークを見るためだけでも、ここを訪れる価値があるかも。
順々にそれらを楽しみながらショップクルーズしていると、
日本人のわたくしの目に、非常に衝撃的なものが飛び込んできました。

店内撮影禁止でしたが、
皆さまにどうしてもお見せしたくて撮らせていただきました。

ブティックの真ん中に鎮座していたのは、なんと日本のお仏壇。
古びてはいますが、凝りに凝ったとても立派なものでした。
フレデリック・マルのパルファムが供えられ、
今シーズンもののストールがさり気なくあしらわれています。
仏壇ならではの黒と金の配色との絶妙なバランス。・・・素敵です。
飾り棚、というような感覚なのでしょうか。
仰天するばかりの光景ですが、皆さまはどうお思いになりますか?
価格や、その他諸々を度外視して、ただ「美しい」という事実だけを追求した結果を
目の当たりにして、素晴らしい才能の持ち主の感覚や美意識を痛感。
ジュエリーデザイナー、マリーエレーヌ・ドゥ・タイヤックとの時間にも、
これに似た体験をしたことがあります(それはまた別の機会にお話しいたしますね)。
来週にはバイケリーの店頭にも、DRIES VAN NOTENが並びます。
さまざまな文化を取り込み、彼だけが可能な方法で、
それらを表現した美しいコレクション。
触れてみれば、きっと皆さまのなかの、なにかが変わります。
ぜひご覧になってみてください。