NEW ARRIVAL AUTUMN &WINTER

毎日の様々な業務をこなしていくなかで、特別な手応えを感じる瞬間があります。
昨年10月のParis。
デザイナーAkiyo Sakamotoとの出会いがその一例であり、
今回ご紹介するLA PARURIEREは、
わたくしにとって非常にエポックメイキングなものなのです。

ラ パリュリエールをクリエイトするのは、Paris在住のデザイナーAkiyo Sakamoto。
彼女は知識・修復技術ともに、アンティークジュエリーのエキスパートとしての顔も持ち、
そこがわたくしを強く惹き付ける理由のひとつでもあります。
つまり、最近よくある「感度にまかせて作ってみたら大ヒット!」的な
素人の仕事ではない、ということです。
そして彼女の作品の最大の魅力は「普遍的なエレガンス」の表現、だとわたくしは
思っています。

COOL JAPANといって、海外ではもはや定着した感のあるジャパンムーブメント。
POPでKawaii日本のストリートカルチャーが世界中大人気ですが、
わたくしにはそれらの事象がどうしてもフシギなものにしか見えないのです。
日本人が得意とする「コンセプチュアル(過ぎる)なデザイン」も同様。
モードな大人文化に美しさを見出したいわたくしには、
どうしても受け入れられないのです。

欧米人がクリエイトするアートピースのようなアクセサリーは、
非常にクリエイティブで、装いを変えてしまうようなパワフルさに溢れ、
個人的にコレクションもするほどに好きです。
しかしそのパワフルさゆえに、なんだか今日はアクセサリーに負けてしまった・・と
感じることもあります(「肉」を主食とするひとと「米」を主食とするひとの違い?)。

Akiyoは(同胞を呼び捨てるのは非常に心騒ぐものですが、あえて。)、
最もファッション層の厚いParisという場所でKawaiiを売り物にすることなく、
ヨーロッパならではのモードなエレガンスを表現しています。

その繊細なアプローチはデザインだけでなく着け心地にも及んでいて、
ラテンの仕事とはひとあじ違うな、と感心してしまいます。
どんな装いにも調和して、身につけるひとを引き立てる個性があり、
それは「無難なあわせやすさ」とは無縁のもので、
LANVINやdosa、ときにはCHANELを着てご来店のお客さまほとんどが、

「包まなくて結構です。すぐに着けて行きたいから!」

鏡のなかに劇的な変化と洗練を見出して、お店をあとになさるのです。
これまでお気に召さなかったかたはひとりもいらっしゃいません。

このブランドとの出会いは、ボーダーや様式、本当のオリジナリティーとはなにか・・・
様々なことに思いを馳せる、貴重なきっかけでした。

バイケリーの秋はパリュリエールとともに始まります。
少し早いのですが、ぜひ皆さまにご覧いただきたいのです。

Top of page