Letter from BYKELLY
letter from BYKELLY
2010-03-07 5:00
皆さま、こんにちは。
ひと月少々のインターバルで、またParisに来ています。
一月末に来たときより寒さは和らいだような気がしますけれども、
空気の乾燥したパリは、やっぱり寒い。
我慢の限界にはカフェに飛び込み、最近覚えたヴァンショーをオーダー。
シナモンやクローブなど、スパイスと果物を加えて温めたワインで、
フランスではポピュラーな飲み物だそうです。
からだも温まるし緊張もほぐれて、もう病み付き。
日本のカフェではあまり見かけないこちらはフランスの卵酒、
といった趣なのでしょうか。
アルコールが飛んでいるのでお酒の苦手なかたもおいしく飲めると思います、
パリにいらした際にはぜひお試しになってみてください。

今回の渡仏の目的も来秋冬のためのバイイング。
バイケリーの場合は、これで次シーズンのラインナップがほぼ決定します。
ですから滞在中は毎日が真剣勝負ですし、そこに自分でも怖いくらいの方向音痴が加わって、パリでの毎日は緊張に次ぐ緊張の日々なのです。
這々の体でホテルに戻り、水勢の弱いフランス式のお風呂に浸かりながら、
日本に帰ったらやりたいことのひとつひとつを思い、
会いたいひとたちのことを思いながら、浅い眠りにつきます。
テクノロジーが発達したおかげで世界は本当に小さくなりましたが、
それでもまだパリに「いる」ことでしか体験できない感動や感覚があります。
価値観は、ものすごいスピードでアップデートしていきます。
自分がどうしたいのか、どう在りたいのか。
今よりもなお、アイデンティティーを問われる時代になっていきそうです。

様々なコレクションを見、展示会を回ってみて強く感じたこと、
それは「女性ならではの美しさ」。
「リラックス」とか「ハード」をキーワードとするようなスタイルは、
男性やティーンエイジャーでも楽しめるもの。
せっかく女性に生まれて来た特権をおおいに楽しもう!
次シーズンのセレクトはそんな気分です。
必ず皆さまに喜んでいただけるに違いない、とっても素敵なブランドとの
出会いもありました(ああ、早くお話ししたい!)。
先ほど申し上げた日本に戻ってわたくしが真っ先にやりたいこと、
それは、今回パリで私が経験した「感覚」「感動」を、
一刻も早く、フレッシュなまま皆さまにお届けすること。
誰よりも早く会いたいひと、それは皆さまなのです。

今では愛着さえ感じるようになった3月のパリ。
パリを美しいと思うようになればなるほど、日本への思慕は強くなります。
様々な土地を巡るほどに見えてくる日本の美しさ、穏やかさは、
何にも代え難いほどにこころを打ちます。
「舶来好き」が高じて今が在る、といっていいわたくしが
こんな思いを抱けるようになる日が来るなんて・・・。
年齢を重ねてみるのも悪くないものですね。
皆さまにお目にかかるのを、心から楽しみにしております。
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