One of my absolute favorites

ときどき、「どうして左手のくすり指に指輪をしているの?」と、
聞かれることがあります。
こだわりなどは全くなくて、ただ単純に、「好きだから」と答えるしかありません。
強いていえば、「いちばん女性らしく思える指に」「いつも美しいものを眺めていたいから」という感じでしょうか・・・?

それでもここ最近は、夫やパートナーからのものであってもなくても、
左手のくすり指でジュエリーを楽しむ、自由な空気をたたえた女性が
増えてきたような気がします。
そんな自由な精神を代弁するかのように存在するジュエリーがあります。
今回はマリーエレーヌ・ドゥ・タイヤックのお話です。

「マリーエレーヌ・ドゥ・タイヤック」のデビューは、
宝飾の世界で、ちょっとしたセンセーションだったと聞きます。
元来、宝石は「豪華」であることが身上とされ、普段は金庫の奥深くにしまわれ、
特別なときに取り出してきて「見せるために」身に着けるものでした。
由緒ある貴族の家柄に生まれた彼女の家には、そんな宝石が文字どおりごろごろ(!)
していたことでしょうね。そんな窮屈な世界から自由を求めて、
彼女が選んだ表現方法がジュエリーデザインだった、というわけです。
たとえば今では常識になった「半貴石にブリオレット・カット*を施す」という行為も
彼女が初めて取り入れ、周囲を驚愕させたといいます。
古い慣習や常識にとらわれない、簡素ともいえるシンプル・モダンなデザインは、
美意識の高い世界中のひとたち・・・つまり、「めちゃくちゃセンスいい!」ひとたちが、
こぞって選ぶジュエリーになった、というわけです。


マリーエレーヌ、彼女に会うたびに感じる「自由な気配」。
幼い頃から世界中を旅することで身に着けた・・云々、
決まり切ったフレーズで片付けられない、そのオーラにはいつも溜め息。

儚さ、清らかさ、優しさと強さ、そして自らの作品について語るときのエモーション。
すべてを併せ持つことでしか生まれない「美しさ」の彼女に、憧れずにはいられません。

一年でもっともロマンティックなこの季節に、
マリーエレーヌのジュエリーに触れてみませんか? 
そのちいさな輝きは、皆さまの内側に、きっと「なにか」をもたらしてくれるはず。


*本来ブリオレット・カットは、ダイヤモンドにのみ施されるカット法だった。

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