WOMAN IN BLACK


cotton trench NINA RICCI


皆さま こんにちは。
この秋、雑誌やウィンドウを飾っているルイ・ヴィトンのアド。
もうご覧になりましたか?

登場するのはゴルバチョフ氏、アガシ&グラフのカップル、
そしてカトリーヌ・ドヌーヴ。
今までの、モデルや一過性のセレブを起用した広告とはがらりと趣を変え,
ルイ・ヴィトンというメゾンの持つ、物語性と永遠性がドラマチックに
表現されていて、思わず見入ってしまいます。

フォトグラファーは巨匠、アニー・リボヴィッツ。
アメリカにおいて(ということは世界中で)、ポートレイト写真の第一人者です。
筆者個人的にはアガシカップルの、写真から静かに愛が溢れ出してくるような
バージョンが気に入っているのですが、今回注目するのはドヌーヴバージョン。

老いてなお輝きを増し、ファッション・アイコンであり続ける
女優、カトリーヌ・ドヌーヴ。

この広告のなかで彼女は、映画のシューティングという設定で蒸気機関車をバックに、
静かに合図を待っています。
その圧倒的な存在感、彼女を彼女たらしめているのが「黒いトレンチコート」。


wool trench NINA RICCI

トレンチコートはもはや、chic な女性の「ドレスコード」。

ワードローブの定番中の定番としての地位は、どうやらこれからも
揺るぎないようです。
その証拠にデザイナーたちは必ず、コレクションのなかに毎回当たり前のようにトレンチコートをデザインします。
もちろん、シーズンごとにディティルは変化しながらも、『トレンチコート』というアイテムそのものは不変です。

『美しさは武器、装いは知恵、謙虚さはエレガンスである』とは、ココ・シャネルの言葉。
筆者は自分の、お気に入りの黒いトレンチコートに袖を通すとき、
この名言があたまをよぎることがあります。
存命だったらきっと、ココのトレンチはベージュじゃなく黒だったんじゃないかな・・・
とも。

この秋、 トレンドカラーである「黒」。
けれどもそれは、着るひとの個性を引きたて、ミステリアスな魅力を引き出す、
そしてエレガントな女性が捕われてならない、「永遠のカラー」でもあるのです。

Top of page