HIGH SHINE POLISH

皆さんお店にディスプレーされている靴の
トゥの先が鏡のように光っているのを見たことは有りませんか?
いくら磨いてもディスプレーされている靴の様に輝かず
不思議に思ったことがあるはずです。
今回はその不思議を解決致しましょう。

なぜあんなに輝いているかと言うと、
ハイシャインポリッシュを使用しているからです。
そもそもハイシャインポリッシュとは、
水が含まれる乳化性クリームとは違いロウと油からなる油性のクリームです。
これは革の通気性を損なうためシワの入る可動部はさけ、
トゥやヒールに用い靴に立体的な表情を与えます。

まずご用意して頂くものは

右から水、ハイシャインポリッシュ、ネル生地、ブラシ
そして写真上部のお気に入りの靴です。


まずは靴全体のホコリを落とす為にブラシで軽く汚れを落としていきます。
その後米粒2、3粒くらいのハイシャインポリッシュをネル生地ににとります。
一度に多くつけてしまうと凹凸感が出てクリームの伸びが悪くなるのでご注意下さい。


トゥの半分から3分の1程度の辺りからクリームを伸ばしていきます。
この時点では本当に光るのか疑ってしまいますよね。


クリームを伸ばした後、水滴をトゥに乗せます。
ハイシャインポリッシュの要でもある水、始めの水加減は1、2滴が最適です。


その水を、ネル生地のクリームをつけた面で丸を描く様に磨いていきます。
クリームの付いていない面で磨くと、ネル生地に水がしみ込んでしまいクリームと水がうまく絡まなくなってしまいます。
決して焦らずゆっくり力を入れず磨き、水をトゥの上で転がす感じがいいと思います。
何度かこの工程を繰り返していくうちに鈍い光から徐々に輝いていきます。


ある程度輝きが出たところで、乾いたネル生地で磨いていきます。
この工程でも力を加えずに磨きます。


磨き上がりが上の写真です。
磨く前と比べると靴が立体的に見えませんか。
凹凸感のない美しいトゥに変化したはずです。
是非皆さんも試してみてください
綺麗になっていく靴を見ると病みつきになりますよ。

今回三週にわたって行ったシューケアですが
何か解らない事や疑問に思った事が有れば、いつでも気軽にスタッフにお伺い下さい。
お待ちしております。

SADDLE SOAP

『革靴を水で洗う』
水が大敵の革靴には衝撃的なフレーズでしょうし
水洗いしたら革がダメになると思う方も多いのではないでしょうか。
何もせずに放っておくと革にしみ込んだ汗によって靴の表面に白い粉
つまり塩分が浮き出てきて革の本来の艶もなくなります。
そこで登場するのがMOWBRAYサドルソープです。
サドルソープには革に栄養を与えるだけでなく
革に必要な油分を残しながら洗うので水洗いも難無くして頂けます。
今回はそのサドルソープの一連の流れをお話致します。

御用意して頂く物は

スポンジ(1)ネルクロス(2)サドルソープ(3)デリケートクリーム(4)乳化性クリーム(5)
ブラシ(6)ペネトレイトブラシ(7)フィニッシュクロス(8)
と水、バケツ、靴を御用意して下さい。

まず最初に、スポンジを使い靴表面を水で軽く擦るように満遍なく濡らして頂きます。
靴の中は濡らさないようにして下さい。

次にサドルソープをスポンジに付け良く泡立てます。

泡立てたサドルソープで靴全体を擦っていきます。

ある程度擦り終わったら、スポンジで靴についた泡を落としていきます。

洗い終わった物が上の写真になります。
ここに、シュ−キーパーを入れ靴全体を2、3日かけて乾かしていきます。
シュ−キーパーを入れる事によって、履きジワを目立たなくし型くずれを抑える役割をはたしてくれます。
入れないまま乾かしてしまうと、ソールが反り返ったり靴が変型しまるで違う靴の様になってしまうので御注意下さい。

乾いて靴全体の色が抜けノーメークの状態が上の写真です。
ここでデリケートクリームを使って水洗いした時に抜けた革の栄養を補い
しっとりとした潤いを与えていきます。
浸透性が強く革の内部まで栄養がしみ込む為色が濃くなったと思われがちですが
乾くと元の色に戻るので大丈夫です。


デリケートクリームを馴染ませた後、次は補色の工程に移ります。
乳化性クリームをペネトレイトブラシに少量取り靴全体に延していきます。
乳化製のクリームは補色と油分を補いデリケートクリームより油分が多いため靴に艶を与えていきます。

ブラシでクリームを全体に延す感覚で磨いていきます。
ホースブラシを使用すると余分なクリームの油分で出来た革表面の凹凸感をやわらげ光沢を与えます。

最後にフィニッシュクロスで力を加えずに磨いて全行程の終了です。

いかがですか。
靴本来の艶が戻り革にみずみずしさが戻った事がお分かりいただけるはずです。
決して難しい作業ではないので、皆さんも試してみてはいかがですか。

CARE CORDVAN

他の革にはない特別な光沢。
コードヴァンの最大の魅力はここにあります。
ただこの革、慣れないとこの「ツヤ」を出しづらく表面を曇らしてしまいがち。
そこで今回は、A.SMITH流の「ツヤ」だし方法をご紹介いたします。

写真左から
M.モゥブレィ・ステインリムーバー/¥630
ウォーリー・ワックスカラークラッシック/¥1260
プロホースブラシ/¥1050
ペネレイトブラシ/¥420

まずはステインリムーバーで汚れを落とします。
コードヴァンには水が大敵と考え、汚れ落としに気を遣ってしまいがちですが
カーフスキン同様に靴全体を拭いてください。
ただし擦りすぎは禁物です。(サッと軽く拭きあげるのがポイント。)

次に、ワックスカラークラッシックを米粒程度ペネレイトブラシにとり
薄く広げていきます。(ペネレイトブラシだと全体的にまんべんなく伸ばしやすいです。)
ワックスカラークラシックとは、コードヴァンに最適な保革やツヤだしクリームで
特殊なカラーワックス分がコードヴァン本来のすばらしい色彩を取り戻す逸品です。

コツとして水をつけて磨くと、クリームがより馴染み仕上がりが綺麗になります。

後は、プロホースブラシでブラッシングしていきます。
(余分なクリームを「払う」感覚でブラッシングしてください。)
最後に、ネルでサッと乾拭きしてフィニッシュです。

透明ながらも重量感のあるコードヴァン独特の底光りがでてきたのが
おわかりいただけると思います。
使い込んでいくことで「古ヅヤ」とよばれるさらに味わいのある光沢に
変わっていき、ますます愛着が湧いてきます
コードヴァンの魅力、ぜひ皆様もふれてみてください。

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