Harvest of the trip Vol.3

Harvest of the trip、第三回目のテーマは「ライフスタイル」についてです。

運良く西海岸の温暖な気候を味方につけた今回の旅。
ブロンドにサングラス、ショートパンツとサンダル、淡い色のクラシックカー。
カリフォルニアらしい日常の姿に、憧れと同時に肩の力が抜けていくような
感覚を覚えました。

「アメリカっぽい!」と、すかさずシャッターをきった一枚。
オープンエアでの朝食シーンにのんびりとした、
でも有意義な時間の使い方を感じ、穏やかな気分にさせられました。
朝から誘い合わせたり、家族が集まって食事をしたり。
食べるという行為そのものよりも、
コミュニケーションをメインにした朝の何気ないシーンの積み重ねに、
日本と海外との価値観の違いを感じ、面白いな、と思わされました。

GOLDEN GATE PARK
とにかく広さに驚いてしまうアメリカの公園。
日本の公園がかなり小規模に思えてしまいます。
私たち日本人は、大人になるにつれ公園から遠ざかっていきます。
海外ではサイクリングや散歩に日光浴、日陰で読書、という光景が
当たり前です。
どこの地域に行っても市民に愛されている大切な場所ですし、
公共施設として存在していることも納得できます。
時間をつくってゆっくり散策してみたかったです。

特にオシャレ!というわけではないのですが、
自分なりのスタイルを持っている人が多く、
それを見ているだけで楽しくなってしまいます。
日本で言う「個性」という言葉が薄っぺらい!と感じてしまうほど、
生き方やカルチャー、人間性が服装に反映されている、と感じました。
単なる洋服ではなく、一人一人の内面を物語るようなスタイルに、
自分もファッションに携わる者として、そうありたいと思わされた一幕です。
一般的には派手だったりハードだったりするけれど、
着る人にとってナチュラルな洋服。
それはスタイルがあって初めて成立する奥深いファッションの世界です。

ライフスタイルファッションを提唱するA.SMITHの原点。
ファッションを通して様々なシーンに関わり、
もっともっとお客さまに楽しんでいただけるショップでありたいと
思っています。
店頭にはすでに秋物が続々と入荷しております。
皆様のご来店を心からお待ちしております。

Harvest of the trip Vol.2

Harvest of the trip、第二回目は「サンフランシスコ」をテーマにお送りします。

街に入って間もなく驚きました。
クルマがバックするのでは!と思うほどの急斜面。

「マニュアルなんて怖くて運転できないね...」

そんな会話を車中でするうち目の前に現れた下り坂は、
アミューズメントパークばりのもの。
スキー場でもこの傾斜はないだろう、というほどの緊張感、
みんな無意識に全身に力が入りました。
ガイドブックを読んで坂が多いことは知っていましたが、
ただのドライブがこんなにスリリングなものになるとは・・。

そんな急斜面に貼り付くように家屋が存在するサンフランシスコ。
ブルーやグリーンに白を重ねた住宅や、太陽の木漏れ日を反射する車。
穏やかで、どこか懐かしい街並です。
じっと見つめているうちに、あることを思い出しました。
幼い頃に親しんだアメリカのホームコメディ「フルハウス」の舞台は、
ここサンフランシスコだった、ということです。
このドラマを見ることで海外の存在を知り、憧れを抱くきっかけとなりました。
初めて訪れたにも関わらず、なんとも言えないノスタルジーを感じた
理由はこれか、とアメリカンライフスタイルを身近に感じた瞬間です。


HAIGHT ASHBURY。
スナップ写真を撮りたくなるほど色彩豊かな古着屋の数々は、
ヴィンテージな逸品もあり、物色に夢中になります。
ナショナルチェーンでのショッピングも楽しいですが、
このようにディグ(=掘り出す)することは、知らないブランドを着る感覚と似ていて、
新たな発見が思い出として、より一層カタチに残ります。

その反面、タトゥーやピアスを身につけた奇抜なファッションの若者が歩いており、
まるでストリートのドキュメント映画の世界にいるようです。
観光客との違いは歴然。
本物のストリートの空気です。

「反戦・平和・自由」を謳ったヒッピー発祥の地。
この地で感じたことはA.SMITHでセレクトしている8.15との共通点。
それは、終戦記念日をブランドネームに
反戦やLove & Pieceを掲げ、ヒッピーや音楽ファンに語り継がれる
ロックフェスティバル・ウッドストックへのオマージュを伝えていること。
戦時中の反動で生まれたムーブメントを、
ミリタリーのフィルターを通して伝えることで、
歴史と時代のうねりを表現したアートのような素晴らしい感性に気づきました。
サイケデリックな街並とミリタリーを踏襲した8.15のファッション。
畑は違えど同じ思想を根底に持つもの同士の共鳴が見えました。
秋冬の新作を早くご紹介したい!という、入荷が待ち遠しい気分です。

決して速いとは言えない緩やかなスピードと、
どこかレトロさを残しながら、ゆったりと流れる時間。
このケーブルカーが街の人々の行き来と交流を支えていると思うと、
サンフランシスコにとって欠かせない存在であることが窺えます。

そして、単なる移動ではなく、
ブロックごとに表情の変わる景色が楽しめることで観光にも最適。
街並の景観とも絶妙にマッチし、目的がなくとも乗車券を買ってしまいそうです。
日本の路面電車の復活をわずかに期待しながら、そんなことを思いました。

リアルな配色や中国語も入り交じる活気のある空気感、
映画に登場しそうな店舗脇の路地裏など、
まるでショートトリップしたような錯覚を感じたチャイナタウン。
アメリカの数あるチャイナタウンの中でも最大規模といわれるのも伊達じゃありません。

考えさせられたのは、やはり近年の中国の急成長。
世界各地に存在するチャイナタウンを考えると、
これほど異国に文化が根付いている国もないように思います。
もともと繁栄する力に長けていた中国の躍進に必然的なものを感じました。

さらに、ここまで他国の文化を取り入れるアメリカのキャパシティー。
鎖国を貫いてきた日本との違い。
一つの街でいろいろなカルチャーを満喫できるのが
やはりアメリカの魅力だと思いながら街を堪能しました。

Harvest of the trip Vol.1

先日、若手スタッフを中心とする海外研修旅行から戻ってきました。
行き先はエースミスのルーツである、アメリカ・カリフォルニア。
車でLAからサンフランシスコを北上する六日間の旅でした。
感動と興奮の充実した毎日の連続でしたが、
このなかから印象に残ったエピソードをこれから数回に渡りお届けします。
どうぞお付き合いください。

第1回目の今回は、「クルマ」にまつわるエピソードです。

今回の総走行距離1100km超を共にしたパートナー、CADILLACのESCALADEです。

いきなりこれか!

空港到着早々、レンタカーのピックアップに行ってみると、
僕らを待っていたのがこのクルマです。
ハーツ側のトラブルでアップグレードされた、
初めて乗る本格フルサイズSUVに僕らは全員大興奮。

旅の幸先を占うようなラッキーなアクシデントに、
気分はアガるばかりです。
ザ・USA!なルックスはもちろんですが、
旅の後半思い知ることになる、ハードな長距離走行を快適に過ごせたのも、
この車のおかげだと思います。

車がなくては生活できないLAでは、
片側7車線もある巨大なフリーウェイに圧倒されました。
それでも混雑する朝のビジネスタイムの車量には、さらに驚かされます。
二人以上で乗車している車だけが走行可能な車線があるなど、
自治体が積極的な交通整備を進めているそうです。

LAからサンフランシスコまでの移動。
あっという間の飛行機ではなく、陸路を走り続けることで初めて、
アメリカは、広い!と実感することができました。
様々な人種や文化が流れ込んでくるのも、それを受け入れる「スペース」が
ちゃんとあるからなのかもしれない・・・
車窓に広がる大自然に圧倒されながらそんなことを考えていました。

LAで撮影した道端や、のどかな農村を走るフリーウェイ。

「・・・・木の写真が多いね。」
帰国後、留守番のスタッフに撮りためたたくさんの写真を見せたところ、
そう言われました。確かにその通りで、自分ではまったくの無意識です。
日本では見かけないような植樹が新鮮に思えたのかもしれません。